排水管の掃除は？

 

普段、特に気をつけることもなく生活していると一般的な家庭から排水管へと流れる生活排水と呼ばれるものには、さまざまなものを含んでいて、これが貯まると配管のトラブルの原因になります。

 

残飯や油カス、石鹸、洗剤、髪の毛など生活していれば防げないものですが、気をつけることなく排水管にそのまま流してしまうと、汚れや匂いの原因になるだけではなく、排水管が詰まる原因となります。

 

排水管が詰まってしまえば、汚水が溢れ出す大きな事故につながりかせません。
大きなトラブルとらないためには、生活排水に気を付けるだけではなく、排水管の定期的な掃除が欠かせません。

 

今回は、排水管のきれいに保つために心がけたいことや、排水管の洗浄がどのように行われるのかについて、詳しく紹介したいと思います。

 

排水管って何？

排水管の存在は知っているし、名前はもちろん聞いたことがあるという人は多いでしょう。では、排水管はどのような役割をしているのでしょうか。

 

建物から流される排水と公に設置された下水道まで流すために設置されているのが排水管です。
一般的な家庭の排水とはキッチンやトイレ、洗面所、お風呂場など、水を使う場所には排水管が設置されています。

 

掃除できるの？

普段使っている水回りの掃除は、日常的に心がけている人が多いでしょう。毎日掃除することで、清潔を保ちたいと思う人も少なくありません。

 

しかし、排水口から先の排水管は、毎日掃除したいと思っても簡単にできるものではありません。
では、排水管の汚れは仕方ないと諦めるしかないのでしょうか？

 

排水管は詰まってしまったり、詰まりの原因がよくわからないまま使い続けると、状況が悪化し、排水管そのものを交換するしかありません。

 

排水管の交換は大掛かりな工事になります。
修繕費用が高くなるだけではなく、工事をしている間は、排水管が使えないため、生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。

 

日常的に掃除ができないならば、排水管が詰まらないために、暮らしの中でできることはあるのでしょうか？
ここからは日常的にできる排水管のトラブルを起こさないための暮らしを紹介します。

 

洗面所やお風呂場では

洗面所では、髪の毛をセットしたり、メイクをする人も多いでしょう。
気をつけたいのは、ヘアケアの泡状整髪剤やワックス、メイクのリキッドなどをそのまま流してしまわないことです。

 

泡状整髪剤やワックス、リキッドなどが石鹸カスや髪の毛に絡み付いて残る原因になります。
排水溝に髪の毛を受けるためのヘアキャッチャーなどを取り付けて、できるだけ汚れが溜まりそうなものを流さないようにしましょう。

 

髪の毛を流さないように心がけたいのは、お風呂場でも同じです。
お風呂場では、どうしても髪の毛を洗います。このとき、流れた髪の毛が、シャンプーや石鹸に絡んで残る原因になります。

 

お風呂場でもヘアキャッチャーを使うようにしましょう。
また洗面所でもお風呂場でも、ゴミを一緒に流してしまわないように注意が必要です。

 

キッチンでは

キッチンでは、調理用油を流さないように、古紙などを使って、吸い取るようにしましょう。よく拭き取ってから洗うようにすることが理想的です。

 

調理用油は、洗い流したとしても、どしても油が排水管に残ってしまいます。そこにゴミが流れてきてしまうと、絡んで残ってしまうことになります。

 

またキッチンでは、大量の洗剤を流すことにも注意しましょう。
洗剤だから大量に流せばきれいになるのでは？と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、実は洗剤も排水管の中ではゴミを絡めて残る原因になります。

 

トイレ

トイレでは、ティッシュペーパーやトイレットペーパーを大量に流すことに気をつけましょう。

特にティッシュペーパーは、水に溶けるように作られていないことがほとんどです。

 

このため、そのまま排水管に流してしまうと、どこかに残ることになり、詰まりの原因になります。

 

トイレットペーパーはティッシュペーパーに比べると、水に溶けやすく作られているものの、やはり大量に流すことは好ましくありません。

 

どのように掃除している？

排水管の洗浄は、高圧洗浄ポンプで行われることが多いです。
特殊なノズルから高圧水を逆噴射させ、加圧された水を送り込むことで、汚れを洗い流す方法です。

 

マンションなどでは、高圧洗浄ポンプが搭載された専用の来るまで行われることが多いです。

 

実際の作業は

排水管の洗浄作業は、おおよそではあるものの1部屋につき10分から15分程度と言われています。
マンションなどでは、漏水を起こさないために。下の階から上の階という順序で行われます。

 

それぞれの家の排水口から高圧洗浄ノズルを入れて、洗浄していく作業です。
作業が終了したら、排水管がきちんと流れているか、漏水などが発生していないかを確認し、作業は終了します。

 

作業が終了するときには、詰まりが起きていない状況で、きちんと排水管に流れているかを10人も確認する必要があり、作業完了に立ち会う必要があります。

 

まとめ

今回は、排水管の詰まりの原因となるものや、排水管を詰まらせないために日常の暮らしでできること、さらに排水管の掃除がどのように行われているかについて紹介しました。

 

排水管は、建物から流れ出る排水を下水道まで流すために設置されています。生活で使っている排水口より奥のものなので、日常的に掃除することはできません。

 

このため、日常の暮らしの中で、排水管を詰まらせないための心がけが必要です。
排水管は、水を使う場所であれば、設置されています。

 

それぞれの水回りによって、流されるものが異なることもあります。

しかし、共通して気をつけたいことは、ゴミを流さないことと、ゴミが残る原因となるものを流してしまわないことです。

 

洗面所やお風呂場などでは髪の毛やゴミなどが流れてしまうことに、キッチンでは油や大量の洗剤を流してしまわないように気をつけましょう。

 

またトイレでは、ティッシュペーパーを使うことは避け、大量のトイレットペーパーを流すことも排水管の詰まりの原因になります。
排水管の掃除は、専門の業者が行います。高圧洗浄ノズルをが使われ、事故や漏水が起きないよう注意しながら行われます。

 

作業中は排水管が使えないなどの不便はありますが、排水管が詰まる前に洗浄してもらうことを心がけましょう。