水漏れが起きると
水漏れが起きると、誰でも慌ててしまうものです。水漏れが起きただけでも「どうしよう?」と思うものなのに、そのうえ床まで水濡れが起きると、何から対応すれば良いのかわからなくなってしまう人も多いのではないでしょうか?
床の種類によっては、誤った対応をすると、水濡れが起きた部分にシミやカビができる原因になってしまいます。
そこで今回は、フローリングに水濡れが起きてしまったときに慌てずに対応するために知っておきたいことを紹介します。
フローリングに水濡れが起きたときには、可能な限り早くしっかり拭き、乾燥させることがポイントです。
まず最初にすること
水漏れが起きて、床まで水濡れしてしまうと、手当たり次第に対処してしまう人が少なくありません。しかし、水漏れが起きたら、まず最初にやることがあります。
水漏れが起きたら、まず溢れている水を止めてください。
床に水漏れが起きているほどの水漏れであれば、じわじわ湧き出る水漏れであることは少ないでしょう。どこから水漏れしているのかわからないということも多いです。
しかし、水漏れを止めないと、床の水濡れは広がります。家具に被害が出たり、賃貸物件では下階の生活に影響したりします。
どこから水漏れしているのかわからないときは、止水栓や水道の元栓を閉めて、まずは水漏れを止めることを優先させましょう。
賃貸物件では
水漏れが起きたときは、可能な限り早く溢れている水を止め、専門の業者に修理を依頼することが大切です。
しかし、賃貸物件の場合では、貸主や管理会社の了承なく勝手に修理を依頼すると、トラブルになることも少なくありません。
トラブルを避けるために賃貸物件では、溢れている水を止めたら、貸主や管理会社へ連絡することを忘れないようにしましょう。
床に水濡れが起きると
水漏れによって床まで水濡れしてしまったフローリングでは、黒くなったり、カビが発生したりするリスクが高まります。ほかにも、腐食や波打ち、めくれなどの原因になることが多いです。
また、水濡れの影響による症状は、水漏れが起きて床が濡れた直後に起きるのではありまん。水濡れの症状は、床の隙間から入り込んだ水が原因で起こるため、少し時間が経った頃に発生します。
フローリング
フローリングに、水濡れが起きたときには、しっかり拭いて乾燥させることがポイントです。
実際に水濡れが起きたフローリングを剥がしてみると、隙間から入り込んだ水をフローリングが吸っていることが多いです。水漏れの水をフローリングが吸うことで、一見して水濡れの被害が収まったように感じることもあります。しかし、フローリングを剥がすと、フローリングが水を吸って膨張し、場合によっては吸った水の湿気によってカビが生えていることもあります。
フローリングは約30分程度、水濡れに遭っただけで、隙間から水が入り込み、フローリングの修理をするときには、すでに床下にカビが生えていることが少なくありません。
実は、フローリングは、一度でも水濡れが起きると、自然乾燥しません。そのため、水濡れが起きたときには、フローリングの隙間から水が入り込まないように対処することがポイントです。
水濡れが起きたときには
では、水濡れが起きたときに、どのような状態になり、どのような対処をすれば良いのでしょうか。
フローリングでは、約30分程度水濡れが起きただけでもカビの発生の原因になります。しかし、30分以内に水濡れを拭き取り乾燥させても、見えない隙間から水が入り込んでいることもあります。また水濡れによるシミや浮きなどの症状は直後には出ないことも多いため、時間が過ぎることで発生する水濡れの症状もしっかり把握して対処するようにしましょう。
フローリングにシミや浮きができたとき
水濡れから時間が経って起きやすいフローリングの症状はシミや浮きです。シミや浮きが起きている箇所を触ったときに、濡れているわけではないのに湿っているような感触がするときは、専門の業者による修繕が必要です。
水濡れによって黒いシミができたときは、シミができた箇所に塗料を塗って見えなくする方法があります。また浮きができたときも、ボンドなどを注入して止めるなど、比較的簡単な作業で、費用と時間を抑えながら修繕が可能です。
ただし、簡単な作業で可能な修繕は、フローリングの床下部分まで水が入り込んでいない場合に限ります。フローリングの床下部分まで水が入り込んでいる場合には、簡単な修繕をしても、再びシミができたり、修繕した箇所とは別の箇所に浮きが出たりします。水濡れが起きた床は、可能な限り費用を抑えて修繕したいと思う人が多いでしょうが、フローリングの床下部分にカビが発生し、建物の基礎部分が傷むこともあります。
そのため、専門の業者に水濡れが起きた床の状態をしっかりと診断してもらい、適切な修繕を行うことが大切です。
大がかりな修繕が必要なとき
水濡れが起きたフローリングを触ったときに、濡れているわけではないのに湿った感触があるときには、フローリングの張り替えなど、床を根本的に修繕する必要があります。
すべてのフローリング材を撤去して、新しいフローリングに張り替える方法では、大がかりな工事になり、費用や時間も大きくかかります。また工事中の部屋は使えないため、生活が滞ることもあります。
ただし、フローリングを張り替える方法は、床の下地部分の状態も確認しながら作業を進められます。そのため、フローリングの隙間から水が入り込んでしまい、床下への水濡れ影響を確認したいときなどにはおすすめの方法です。
ただし、水濡れしたフローリングが一部分であり、下地や床下まで水濡れの影響を受けていない場合には、水濡れが起きた箇所だけを張り替える方法もあります。
まとめ
水漏れが起きて床まで水濡れてしまうと、誰でも慌てるものです。
まず慌てずに水を止めることが大切です。また、水濡れが起きた床は可能な限り早く水を拭き取り乾燥させることで被害を広げずに済みます。
ただし、水漏れに慌てて対応して二次的な事故が起きれば、床より大切なものを失いかねません。
水濡れが起きた床は専門の業者に任せれば、修繕できます。安全を確保したうえで、さまざまな対処をしましょう。また、時間が経って現れる水濡れの症状もあるため、注意深く観察することも大切です。