ー水回りトラブルの事例から学ぶ！突然の困りごとを防ぐポイントー

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水回りトラブルが起こりやすい場所とは

水回りの設備は毎日の生活に欠かせない一方で、ちょっとした使い方のクセや経年劣化が原因となり、ある日突然トラブルとして表面化することがあります。被害が大きくなる前に対策するためには、「どこで」「どんな」トラブルが起こりやすいのかをイメージしておくことが大切です。ここでは、家庭で特にトラブルが集中しやすい場所を見ていきましょう。

キッチンでよくあるトラブル事例

キッチンは、油汚れや食べ残しなどが排水口に流れやすく、つまりや悪臭が発生しやすい場所です。よくある事例としては、次のようなものがあります。
・シンクの排水口が詰まり、水がなかなか流れない
・排水口から生ごみのような臭いが立ち上ってくる
・蛇口の根本から水がじわじわとにじみ出ている
・食洗機の排水がうまくいかずエラーが出る
油をそのまま流してしまったり、ストレーナーの掃除を後回しにしたりすると、配管の奥で固まった汚れが原因となり、突然水が逆流するケースも少なくありません。

トイレでよくあるトラブル事例

トイレは、日常的に使う回数が多いことに加えて、「流せる」と思っていたものが原因で詰まりを起こすことがよくあります。具体的な事例としては、次のようなものが代表的です。
・トイレットペーパーを一度に大量に流してしまい、水位が上がってあふれそうになる
・おむつや生理用品、流せるおしりふきなどを流してしまい、まったく水が流れなくなる
・タンク内や便器の縁に黒ずみやピンク汚れがこびりつき、掃除しても落ちにくい
こうしたトラブルは、放置すると水漏れや悪臭だけでなく、階下への漏水トラブルへ発展する可能性もあるため、早めの対処が欠かせません。

実際によくある水回りトラブルの事例紹介

水回りのトラブルと一口にいっても、症状や原因はさまざまです。しかし、多くのご家庭で「また同じようなケースだ」と感じる共通パターンが存在します。ここでは、実際によく相談される代表的なトラブル事例を取り上げ、どのような状況になりやすいのかを具体的にイメージできるように解説します。

排水口の詰まりで水が流れないケース

もっとも相談が多いのが、キッチンや洗面台、浴室などの排水口が詰まって水が流れにくくなるトラブルです。初期段階では「以前より水の引きが遅いかな」という程度ですが、そのまま放置すると、ある日突然まったく水が流れなくなり、シンクや洗面ボウルに水があふれてしまうことがあります。原因としては、髪の毛や石けんカス、油汚れ、食べかすなどが少しずつ配管に付着し、固まりになってしまうケースがほとんどです。

蛇口からの水漏れで床が濡れてしまうケース

蛇口の先端からポタポタと水が垂れる、レバーの根本からにじむ、シンク下の配管のつなぎ目から漏れるなど、蛇口まわりの水漏れもよくあるトラブルです。最初は「少し気になる程度」でも、そのまま使い続けることで床材が傷んだり、カビが発生したりすることがあります。原因としては、パッキンやカートリッジなどの部品の劣化、ナットの緩み、誤った取り付けなどが挙げられます。

給湯器トラブルでお湯が出なくなるケース

お風呂に入ろうとしたら急にお湯が出なくなった、シャワーがぬるいままで温度が上がらないといった相談も多く寄せられます。給湯器本体の経年劣化はもちろん、ガスや電気の不具合、水圧の問題など、原因は多岐にわたります。リモコンにエラーコードが表示されている場合は、自己判断で分解せず専門業者に相談することが大切です。

自分でできる応急処置とやってはいけない対処

水回りのトラブルが起きたとき、「すぐに業者を呼ぶべきか、それとも少し様子を見てもよいのか」と迷う方は多いです。軽度のつまりや水漏れであれば、自分でできる応急処置で状況を落ち着かせられる場合もあります。ただし、誤った対処をするとかえって状態を悪化させてしまうこともあるため、やってよいことと、やってはいけないことの線引きを知っておくことが重要です。

ラバーカップやクリーナーの正しい使い方

トイレや洗面台の軽いつまりであれば、ラバーカップ（いわゆるスッポン）を使ったり、市販のパイプクリーナーを活用したりすることで改善するケースがあります。ラバーカップを使うときは、水位を適度に保ち、ゆっくり押して勢いよく引く動作を繰り返すのがポイントです。また、パイプクリーナーは、表示されている時間以上放置しないこと、混ぜて使わないことなど、注意書きを必ず守りましょう。

無理な分解や薬剤使用が危険な理由

一方で、配管を自分で外してみたり、強力な薬剤を何種類も流し込んだりするのはとても危険です。誤った分解によって部品を破損すると、元に戻せなくなり、結果的に修理費用が高額になることがあります。また、薬剤同士が化学反応を起こし、有毒ガスが発生するおそれもゼロではありません。「自分でやるのはここまで」と境界線を決め、少しでも不安を感じたら無理をせず専門業者に任せることが大切です。

水回りトラブルを未然に防ぐ日頃のポイント

水回りトラブルは、突然起こるように見えて、実は毎日の小さな積み重ねが原因になっていることがほとんどです。日頃から少しだけ意識を変えるだけで、大きな故障や水漏れを防げる可能性が高まります。

日常の掃除とメンテナンス方法

排水口のゴミ受けは、できれば毎日、少なくとも数日に一度は掃除する習慣をつけましょう。髪の毛や食べかすをこまめに取り除くだけでも、つまりのリスクは大きく減ります。油をシンクに流さない、残りカスはキッチンペーパーで拭き取ってから洗うといったひと手間も効果的です。また、月に一度ほど、市販のパイプクリーナーで配管内部を洗浄しておくと、見えない部分の汚れもリセットしやすくなります。

専門業者への相談タイミング

「水の流れが前より遅い」「蛇口を閉めてもポタポタが止まらない」など、軽い違和感を覚えた時点で専門業者に相談しておくと、大きなトラブルになる前に対処できる可能性が高まります。築年数が経っている家の場合は、定期的な点検や部品交換を提案してくれる業者を見つけておくと安心です。特に給湯器は寿命が10年前後といわれることが多いため、使用年数が長くなってきたと感じたら、早めに状態をチェックしてもらいましょう。